【対策必須】言葉の壁を解決する「多言語化サービス」5選

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平成30年に観光庁が行った調査によると、訪日外国人が訪日中に困ったことの中で、
1位「施設等のスタッフとのコミュニケーション」20.6%と3位「多言語表示の少なさ・わかりにくさ(観光案内版・地図等)」16.4%が高かったことが分かりました。
どちらも言語に関する問題であり、訪日外国人がより快適に日本滞在を楽しむためには、言葉の壁を超える必要があることが浮き彫りとなりました。

今回は、言葉の壁を解消する5社の多言語化サービス・製品を利用シーンごとに紹介します。

多言語化サービス比較(2019年9月現在)

 

 

 

サービスや商品に興味を持った際に、多くの方がインターネット上で検索を行います。そういった場面で必要になるのがWebサイトの多言語化です。

Wovn.io ホームページ

 

【Webサイト多言語化|WOVN.io】

 

WOVN.ioは、Webサイトを多言語対応させるサービスを提供しており、
既存のWebサイトやページを3つのステップで簡単に多言語対応させることができます。

通常、多言語のWebサイト・ページを作成する場合、コンテンツの「翻訳」・対応言語分の「システム開発」が必要です。
また、内容が更新されるたびにこれらのコストがかかります。

しかし、WOVN.ioを導入すれば、
①WOVN.io管理画面に既存のWebサイトを登録
②管理画面上で翻訳手段を選択
③翻訳完了後に公開する
という3ステップでWebサイトの多言語化ができるので、システム開発が不要です。
また、元言語のサイトに更新があると検知し、対象ページの内容を自動で変化させる機能があります。

WOVN.ioの翻訳方法は、自分で行う「セルフ翻訳」・自動で行う「機械翻訳」・翻訳会社に依頼する「プロ翻訳」・テキストの翻訳だけでなく、ページ毎のレイアウトや文脈も考慮する「WOVN翻訳」の4つが用意されています。
通常システム開発は、言語毎にHTMLを作成して更新のたびに各言語サーバーへアップし、テストと修正を繰り返すので、対応言語分のサーバーへの負荷と人的コストがかかります。

現在対応している言語数は、40か国語です。
WOVN.ioを導入しているサイトは、15,000以上あります。

 

メリット : システム開発不要で導入が簡単。動的ページに対応。コンテンツ自動更新。
導入企業 : 三井住友銀行, 東急電鉄, NEXCO東日本, HIS など
ホームページはこちら

 

 

 

訪日外国人と話したいけれど日本語しか話せないためコミュニケーションが取れない時に役立つのが音声翻訳機です。

POCKETALK ホームページ

 

【POCKETALK|ソースネクスト株式会社】

 

POCKETALKとは、互いに自国語のまま対話できる双方向の音声翻訳機です。
言語を選択し、ボタンを押しながらPOCKETALKに向けて話すだけなので操作は簡単です。

POCKETALKは、内蔵のモバイル通信機能を使って128の国・地域で設定不要で使うことができます。
対象外の国・地域でもWiFiなどの通信環境があれば利用可能です。

日本国内でも交通機関・ドラッグストア・小売・飲食・サービス・宿泊施設といった様々な業種の500社以上の企業が導入しています。
2019年8月の音声翻訳機シェアは94.8%で販売台数は21か月連続で1位を獲得し、累計販売台数は50万台を突破しています。
現在対応している言語数は、74言語です。

法人向け料金
POCKETALK W : 50,000円 ※レンタル 月額3000円 ※SIMなし
POCKETALK W +国内SIM(2年) : 70,000円 ※レンタル 月額4000円
POCKETALK W +海外SIM(2年) : 80,000円 ※レンタル 月額5000円

 

メリット : 高い翻訳精度、ポケットサイズ
導入企業 : ANA, 羽田空港, JR東海 など
ホームページはこちら

 

 

 

訪日外国人に商品を買ってほしいけれど、外国人向けに商品パッケージを変えたくない時に役立つのがPaykeです。

Payke ホームページ

 

【Payke|株式会社Payke】

 

Paykeとは、日本語を読むことができない訪日外国人が商品の「バーコード」をアプリ・店頭タブレットでスキャンすると、母国語で商品の使い方・成分・価値が表示されるサービスです。
商品パッケージやPOPを複数言語分作成することなく、バーコードをスキャンするだけで訪日外国人に商品情報を伝えることができます。
現在の対応言語数は、7か国語(繁体字・簡体字・韓国語・英語・ベトナム語・タイ語・日本語)です。
加盟企業数は1,200社以上、商品登録点数は350,000点以上です。

Payke管理画面から商品情報を日本語で登録すれば対応言語7言語へ自動で翻訳します。
状況に応じて、言語ごとに人力で翻訳して登録することも可能です。
文章だけでなく画像・動画を用いて商品情報を発信することができます。
バーコードは世界100か国以上で採用されている国際規格なので、世界中の商品に対応することができます。

Paykeアプリ画面

 

Paykeアプリは日本の商品に興味のある海外消費者や、今後日本を訪れる外国人観光客にダウンロードされています。
台湾・香港・マカオのApp Storeランキングで1位、韓国で3位を獲得し、累計390万ダウンロードを超えています。
また、アプリをダウンロードしていないユーザーが店頭でPaykeサービスを利用できるように店頭タブレットも展開しています。
店舗を訪れた訪日外国人の接客をバックアップし、多言語に対応するための人的コストの削減に繋げることが可能です。

 

メリット : パッケージを変える必要がない
導入企業 : ロッテ, シオノギヘルスケア, サッポロドラッグストア など
ホームページはこちら

 

 

 

訪日外国人に接客をしたいけれど、外国語を話せるスタッフの確保が難しい時に役立つのが多言語コールセンターです。

株式会社テレコメディア ホームページ

 

【多言語コールセンター|株式会社テレコメディア】

 

多言語コールセンターサービスの1つであるテレビ電話通訳は、
スマートフォン・タブレットの専用アプリを起動して希望の言語を選ぶだけで24時間365日、通訳オペレーターを呼び出すことができます。
訪日外国人が母国語で話せることはもちろん、face to faceで感情を伝えることができたり、通訳オペレーターが商品・伝票等を確認することも可能であるため、
訪日外国人と店舗スタッフの双方が安心してコミュニケーションを行うことができます。

また、音声電話での2者間通訳(訪日外国人・通訳オペレーター)・3者間通訳(訪日外国人・店舗スタッフ・通訳オペレーター)が用意されているので、さまざまな利用シーンに応じた使い方も可能です。

現在対応している言語数は、17言語です。
テレコメディアの多言語コールセンターは、全国35,000箇所で導入実績があります。

 

メリット : 通訳オペレーターが顔を合わせて話すので齟齬が起きにくい
導入企業 : 花王, ファンケル, 大塚製薬 など
ホームページはこちら

 

 

事故や災害時に訪日外国人に必要な情報を通知する手段として有効なのが多言語放送です。

TOA株式会社 ホームページ

 

【多言語放送|TOA株式会社】

 

多言語放送とは、公共交通機関や商業施設での案内放送を多言語で行うことによって訪日外国人に必要な情報を正しく伝えることができるサービスです。
現在対応している言語数は、4ヵ国語(日・英・中・韓)です。

TOAのサービスでは、タブレットやPCで放送内容を設定し、既存の放送設備で放送をするので、簡単に低コストで導入することができます。
操作画面はユーザーの事業内容に合わせて最適化されているので、簡単に放送内容を作成することができます。
事前に文章を翻訳し、可変部の登録をしておくことでイレギュラーな放送にも多言語で対応することができます。
音声は、聞き取りやすさと拡声を追求した音声合成エンジンを使っており、活気にあふれている場所でも情報を伝えることができます。

 

メリット : 既存の放送設備を使用可能, 放送内容の作成が簡単
ホームページはこちら

 

 

多言語サービスといっても、目的や利用シーンによって最適なサービスは異なります。
自社に合わせたサービスを利用することが重要です。

 

 

Paykeではインバウンドの最新情報やインバウンド対策事例など情報発信を行っております。

ぜひ、そのほかの情報もご一読いただければ幸いです。

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