訪日中国人対策のための中国語サイト作成のキホン

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以前のブログにて、Google, Twitter, YouTubeなどの日本で人気のあるサービスは中国マーケティングにおいては有効ではないことを紹介しました。
※まだお読みでない方は「 中国マーケティングのポイント 日本とはここが違う!」をご覧ください。

中国人インターネットユーザーの80%が検索エンジンを利用しており、中国人インバウンド獲得を目指して中国語サイトの作成をしたり作成を検討している企業や自治体は増えています。
しかし、そのサイトは本当に有効なものといえるでしょうか?
今回は、中国語サイトを作成する際に注意が必要な点について考えていきたいと思います。

都道府県が作成した中国語サイトの現状

近年、訪日外国人数の増加とそれに伴う活発な消費によって、インバウンド誘致を目指す企業・自治体は増加しています。
なかでも訪日外国人数全体のうち訪日中国人は26.9%・訪日台湾人は15.3%・訪日台湾人は7.1%を占め、中国語を使う人々の訪日が非常に多いです。
また、訪日中国人は「爆買い」の影響でインバウンド消費額もトップです。
そのような状況で、現在47都道府県すべてが中国語サイトを作成しています。

 

しかし、これらの中国語サイトは表示速度が遅いことが問題点です。
表示速度の遅さは、ユーザーの満足度を大きく下げ、結果として顧客の取り逃しに繋がることは以下のデータから明らかです。

表示速度が1秒かかると関心を喪失する(出典:日本ラドウェア)
表示速度が3秒以上かかると、コンバージョン率は38%低下し、直帰率は50%上昇する(出典:Amazon)
表示速度が10秒以上かかると、49%が離脱する(出典:Google)

もちろん中国語サイトを作成している都道府県はわざと表示速度を遅くしているわけではありません。
では、なぜ中国語サイトは表示速度が遅くなってしまうのでしょうか。
原因として考えられるのは、日中間のインターネット回線の混雑と中国側の設備の古さです。
どちらも根本的な解決が難しい問題ですが、中国にサーバーを置いたり画像・動画ファイルのサイズを小さくすることで表示速度は上がりやすくなります。
ただし、中国国内にサーバーを設置する場合は、中国政府への登録申請・許可(ICP登録)が必要となります。

 

何も知らずに中国語サイト作成をするとこんな落とし穴が…

 

中国サイトを作成する際、日本語サイトのコンテンツを自動翻訳して載せるだけでは様々な問題が発生します。
サイトの表示速度のほかにも中国語サイトを作成する上で注意すべき点はあるのです。

 

動画や地図が表示されない⁉

 

以前のブログに記載したように、日本で多くのユーザーを抱える人気サービスが中国では規制されているものはたくさんあります。

日本中国Webサービス対比表

 

日本語サイトに記載されているYouTube動画を同様に中国語サイトに埋め込んでも中国側で再生することはできません。Twitter, Facebook,Google Mapなども同様です。
狙った通りにサイトが表示されないと、ユーザーの満足度が下がり、離脱率の増加に繋がります。
中国語サイトに動画を埋め込む際はiQiyi、公式SNSへのリンクを付ける場合はWeiboやWeChat、アクセスの案内にはBaidu Mapを利用しましょう。

 

文字表示が不自然になってしまう⁉

日本語フォントを中国語に使用すると、文字の太さがバラバラになったりレイアウトが崩れてしまいます。
以下の中国語フォントを使用してサイト作成しましょう。 ※Windowsの場合

[簡体字]
Microsoft YaHei(微软雅黑), SimHei(黑体)

[繁体字]
Microsoft JhengHei(微軟正黑體)

 

翻訳漏れ

当然ですが、日本語サイトのコンテンツを中国語サイトに翻訳して載せる場合に翻訳漏れによって日本語のままの箇所があると、離脱率が高まります。
画像内の文字は自動翻訳が効かず、翻訳漏れが多いので注意が必要です。

また、企業名やブランド名などをアルファベットのみで記載していると、中国語での発音が不明で直帰率が高まるという調査結果があります。
有名企業であれば問題はありませんが、これから認知率を高めたい企業は企業名をアルファベット表示だけではなく中国語での表記と併記することをおすすめします。
また、簡体字は大陸、繁体字は台湾・香港で使われる言語なので、ターゲットに合わせて使い分けるようにしましょう。

 

 

【実例】ANAの中国語(簡体字)サイト

実際に中国語サイトを運営しているANAのホームページを参考に見てみましょう。
ANAではサイト上部の言語設定を変更することで簡単に中国サイト表示に変更することができます。

 

日本語サイトではANAのFacebook, Twitter, LINE, Instagramアカウントへのリンクが設置されていますが、中国語サイトではWeibo, WeChatへのリンクに変更されています。

 

画像の中のテキストも中国語に翻訳されており、翻訳漏れはありません。

 

中国語サイトのテキストには中国語フォントが使用されており、文字の太さが一定でレイアウトも崩れていません。

 

 

これまで見てきたように、中国語サイト作成は、多言語サイト作成の難しさに加えて中国の特殊なインターネット環境が重なり、注意すべきポイントが沢山あります。
社内で対応しきれない場合は業者に依頼するのも一つの手でしょう。
中国マーケティングが功を奏した場合、年間800万人の訪日中国人をターゲットとすることができます。また、商品の口コミが広がり、越境ECや代理購入・アウトバウンドでの需要創出という大きな循環を生む可能性もあります。
この機会に中国マーケティングに力を入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

日本とは勝手が違う中国マーケティングに関してまとめた記事はこちらです

>「中国マーケティングのポイント 日本とはここが違う!

 

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