訪日外国人の国籍×訪問地域で分かるインバウンド傾向

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JNTOによると、2019年1月~4月の訪日外国人客数は前年同期間と比べ4.4%増の1098万500人と、過去最速のペースで1000万人を突破しています。
このままのペースで進むと2018年と同様に年間3000万人を超えると予想されます。

今回は大量の訪日外国人がどこを訪れているのか考察してみたいと思います。

 

 

訪日外国人はどこにいる?都市or地方

 

東京・大阪・名古屋とその近隣の都道府県で構成される3大都市圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・京都・兵庫)とその他の地域の割合で見ると、
三大都市圏が59%、その他の地域=地方が41.0%となります。
平成28年から30年の推移で比較してみても、三大都市圏の割合と地方の割合は6:4で推移しています。

 

次に、より細分化した都道府県ごとの訪日外国人の訪問率と一人当たり消費額を見てみましょう。

 

東京・大阪・福岡といった大都市、そして近郊の神奈川・千葉、観光地である北海道・京都・沖縄の訪問率が高いことがわかります。

しかし、ここで注目したいのは、静岡・愛知・富山・石川といった中部・北陸地方への訪問率が高いということです。
石川県能登半島を竜の頭にたとえ愛知県内の中部国際空港から中部・北陸地方の観光ルートを「昇龍道」といい、観光客の誘致に力を入れています。
この「昇龍道」に関しては、2015年から2018年の訪日外国人の消費額は約41%増加しているという推計もあります。
同期間の東京の消費額の増加が16%と推計されていることから成長率の高さがうかがえます。

 

どの国の人が、どの都道府県に滞在しているのか?

 

次に、さらに細分化してそれぞれの都道府県にどの国籍の人が滞在しているか見てみます。

都道府県ごとの宿泊者数の中の国籍の構成を見ると東京・大阪・名古屋を中心とした三大都市圏は中国からの訪日外国人の滞在の割合が高く、東北・北陸は台湾からの訪日外国人、中国・九州では韓国からの訪日外国人が多いといった地域ごとの傾向が見えてきます。
より細かく都道府県別で見ても、例えば広島県にはアメリカ・欧州・オーストラリア・その他の割合が高く、中国・韓国・台湾の割合が低いといった傾向が見えます。

 

 

 

訪日外国人の国籍と訪れる都道府県を合わせて見ることでかなり詳細な訪日外国人の傾向が見えてきます。

また、訪日外国人は訪日回数が多くなるほど地方を訪れる、消費額が大きくなるといった傾向があります。
さらに、個人旅行の割合も高くなるといったデータも出ています。
そのため、地方を訪れる訪日外国人は、大都市を訪れる訪日外国人よりも多様な行動をとります。

これらを考慮して、訪日外国人を一括りにするのではなくターゲットとする訪日外国人の国籍や訪れる都道府県ごとに異なったインバウンド対策を立てることが求められているのです。

 

 

 

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