【訪日トレンド】「大阪」で増加する訪日外国人

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東京に次いで国内で2番目に訪日外国人が多く訪れ、2025年には万博の開催も決定した「大阪」。
大阪を訪れる訪日外国人と彼らの消費額は、年々増加しています。今回は、大阪におけるインバウンド市場の現状と来阪外国人観光客が増え続ける理由について考察します。

2013~17年の訪日外国人数の推移

 

 

 

増加する来阪外国人

大阪を訪れる外国人観光客は年々増えています。この増加の背景には物価の割安感や関西国際空港での格安航空会社(LCC)の便数増があるとみられます。
実際に関西国際空港の航空機発着回数の推移を見ると2011年ごろから国際線の発着数が年々増加していることが分かります。

関西国際空港の航空機発着回数の推移

 

2017年には来阪客が初めて1000万人を突破しました。
訪日外国人が国内全体では約3000万人なので、3人に1人以上が大阪を訪れていることになります。
さらに、2018年に発生した地震や台風など自然災害の影響を受け、東京は外国人の増加率が鈍化傾向を見せたのに対し、大阪はほぼ全国並みの増加率維持しました。
大阪に置けるこのような外国人観光客の安定した増加傾向は今後とも続くと予測されています。

 

「来阪インバウンドによる観光消費額推計概算」(左)と
「一人当たり来阪外国人平均旅行消費額(2017年)」(右)

 

大阪での消費状況

大阪における外国人観光消費額は、2014年以来、単価・総額ともに増加し続けているといます。
大阪観観光局の調査結果によると、2017年大阪を訪れた外国人観光客の消費額は11,852億円と、2016年度より3,219億円増加したようです。
自然災害の影響が限定的で、百貨店などの免税店の売上や宿泊費が好調に伸びたと言われています。

また、2017年における一人当たり平均消費額は106,645円を記録しました。
その内訳を見ますと、買物代(53,286円・49.9%)と宿泊費(22,847円・21.3%)、飲食費(15,924円・14.9%)という順に高く、買い物に多くのお金を費やしていることがわかります。

 

 

なぜ、大阪の訪日外国人が増加しているのか?

・大阪内に観光スポットが多く、さらに京都や奈良など観光地へのアクセスがしやすい。
・多言語対応に力を入れている。
・無料wifiが充実している。
・食の街としてのブランド力

などいくつもの理由が挙げられます。

その中でも注目したいのは「大阪観光局のインバウンド施策」です。
大阪観光局は、キャッシュレス決済の強化、夜間経済の活性化を促すためにナイトクラブやナイトクルーズ、ナイトショーの強化など新たな取り組み、そこで獲得した訪日外国人の消費動向や反応をデータベース化し、施策にの効果検証・改善を続けています。
こうしたPDCAを回していることが大阪観光局の施策成功につながっているようです。

 

 

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